第４回仏具の世界　念珠の世界

念珠のお話しです

「念珠」は「数珠」とも呼ばれています。木の実や石を丸くし、糸でつなげて手に持ったり腕にかけたりする仏具です、仏具と言うより法具に近いかもしれません。
念珠を持っていると「あ、あの人は仏教徒だな」と遠目でも分かる仏教の象徴的な道具です。

念珠は仏教だけのものではありません

しかし、念珠のようなかたちの物はお釈迦様以前に既にあったと言われています。
そしてそれがイスラムの国に伝わって「タスビ」、キリスト教の国へ伝わって「ロザリオ」、仏教の国へ行って「念珠」になったそうです。
いうならば「念珠」（珠をつなげたもの）は世界共通の神様仏様のお道具と言うことでしょうね。

法具と言うより、道具？

数珠本来、数を数えるための道具だと言われています。
その道具がなぜ法具にまでなったのでしょうか、あるお経の中にこのようなことがかかれています。

道具から法具へ

むかし、ある国では近隣の国から攻め込まれてり、飢饉や疫病がはやって困っていました。
王様はお釈迦様に使者を出して助けを求めました。

その時お釈迦様は「108個の珠を連ねたもの（念珠）をいつも持っていなさい、そして三宝（お釈迦様、達磨様、僧）の名前をお唱えしなさい。それを常々108回唱えなさい」と説きました。

王様がそのようにしたらとても効果があったとのことです。
（思いっきり意訳をいてしまっているので間違っていたらスミマセン）

色々な言い伝えがあります

きっと、似た話もたくさんあると思います。
念珠を人々が持つようになってきてさらに意味が付け加えられてのではないでしょうか。

たとえば
「一つ一つの珠が人間の煩悩を表している」
「一つ一つの珠に仏様が宿っている」
「珠には霊力がともる」
などです。

仏様と私たちをつなぎます

私はある方から次のような話を聞いたことがあります。
「念珠は仏様と私達をつなぐものだ」と。

その時私は「仏様専用携帯電話かな」と思いました。
念珠を持ってお寺やお仏壇の前で色々とお話しする、ウデワ念珠のようにいつも持ち歩く、なんだか心が通じたように思える。
たまに上手く通じてないように思えるときは携帯電話である念珠を見てみると、あんなにステキだった念珠が心なしか寂しく見える、きっと電波障害が起きている、電波障害の原因は心がふらふらしているからだろう。

仏様との電波障害

念珠が突然切れてしまったきっとこれは仏様が強い電波障害（悪いこと）を知らせるために断ち切ってくれたんだろう、念珠を身代わりに教えてくれたんだろう、そのために念珠はあるんだろう。

まあ、これはあくまでも私がフッと思いついたものなので仏教や仏さまの話ではありませんが、念珠にはそのようなことを考えさせるパワーがあるかもしれませんね。

念珠の種類と材質

「どの様な念珠がよいのでしょう」とご質問を受けます。
どの念珠も素晴らしい物ですが、材質によって選ばれたらいかがでしょうか。
材質には木の実や石（貴石）が多く使われています。
さらに最近では石にはヒーリングのパワーがある様なことも言われています。効くかどうかは分かりませんがヒーリングパワーと組み合わせてみても楽しいと思います。

石とヒーリングパワー

水晶　　　　全身全霊の守護。集中力・エネルギーを高め、潜在能力を引き出す。
メノウ　　　富・長寿・健康を促す。人付き合いを良くし、友人を増やす。
ヒスイ　　　知恵を与え、健康・金運のお守りとなる。
紫水晶　　　恋人友人を引きつけ、直感力を高め、人間関係をスムーズにする。
黄水晶　　　明るく楽しくここと良い、エネルギーをもたらす。
トルコ石　　幸福と満足をもたらし、心配や疑念を消す。
ラピス　　　精神を安定させ、開運のチャンスを掴ませる。

あなたにぴったりの念珠が見つかりますように。

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