閑坐して松風を聴く
平成31年3月10日
気学の兄弟子の村瀬益弘さん誘いを受けてお茶席「弥生の茶花会」に行ってきました。
心地よい緊張の中、ゆったりとした時間を堪能しました。
亭主は村瀬さんです。
太田黒公園
場所は荻窪にある太田黒公園です。
この公園は太田黒元雄さんの屋敷跡を杉並区が日本庭園として整備をしました。
その中にあるお茶室にての開催です。
門
立派な門をくぐり、公園内へ。
アプローチ
門をくぐると銀杏並木のアプローチになります。
お庭
お庭は公園として整備されていて、流れやあずま屋と池があります。
洋館
当時珍しかった洋館がありました。
(登録有形文化財)
洋館の中にはりっぱな応接室、そこにはスタインウェイ製のグランドピアノがありました。
茶室
こちらが茶室になります。
亭主
今回の亭主は私の兄弟子での村瀬益弘さんがされました。
主催は日本伝統文化交流会です。会長の石川宗和さんの解説のもと会は進んでいきます。
床の間
床の間には掛軸と季節の花、香合の中には練り香がしつらえててありました。
閑坐して松風を聴く(掛軸)
床の間の掛軸には「閑坐して松風を聴く」静かに座り松を揺るがす風の音を聞くとありました。
松風とは、松を通風の音、そして炉に入れた炭の音、湯を沸かす様な微妙な音をいいます。
その小さな音が聞こえるほどの静寂を愛でることなのでしょうか?
流れ
床の間や、お道具を愛でた後、裏千家のお作法により濃茶をいただきます。
昼食
今回は懐石お茶会でしたので、おひるをいただきました。
生け花
日本伝統文化交流会はお茶だけではなく、古流という生け花も行っています。
村瀬さんの実演により、こりゅうにしたがい生け花を目の前で披露して下さいました。
薄茶
薄茶をいただき閉会となりました。
茶道
私自身お茶は小さな時に通っていた青梅の「葵幼稚園」でカリキュラムの一環として習いましたが、それ以来たしなんでいませんでした。
しかし、小さな時に習った事は何となく覚えているようで、少しの緊張はありましたが、楽しいひとときを過ごせました。
ですので、村瀬さんはお茶の兄弟子ということではなく、気学や易を同じ師匠より学んだ同門の兄弟子です。
今回のお茶会では、懐紙を忘れたり扇子を忘れたりの失礼もありましたが、いつもとちがう空間と時間の流れの中、充実したひとときを過ごしてきました。