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お彼岸2 究極のセルフマネージメント「六波羅蜜」

お彼岸で最も重要な「六波羅蜜」
その六波羅蜜とは一体なんでしょうか?
六波羅密

ところで、お彼岸の「彼岸」とは何?

「お彼岸」の「彼岸」は、仏様のいらっしゃる素晴らしい世界、悟りの世界を指します。
イメージ的には「天国」や「極楽」です。
つまり、「あちらの世界」をいいます。

ちなみに、今私たちのいる世界、現実の世界は「此岸(しがん)」と言います。

彼岸に行くために6つの橋をかけました

仏教では、こちらの世界「此岸」から彼岸に行く(達する)のが目的の一つです。
ではどのようにしたらよいか。
大乗仏教では、彼岸の地に渡るために6本の橋を架けました。

それぞれの橋の名前は、
布施(ふせ)
持戒(じかい)
忍辱(にんにく)
精進(しょうじん)
禅定(ぜんじょう)
智慧(ちえ)
といい、この6本の橋のことを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼んでいます。

それぞれを見ていくと……。

それぞれを内容や意味あいを見ていくと……。
○布施……自分に出来ることは惜しみなく与え、見返りを求めないこと
○持戒……お釈迦様の戒めを守り、毎日の生活に活かしていくこと
○忍辱……怒ったり恨んだりせず、我慢すること
○精進……修行を行いつづけること
○禅定……心の平安を保つこと
○智慧……仏様の智慧で心を養うこと

6本の橋を渡る「仏教週間」

仏具1お彼岸は、この6つの波羅蜜を意識的に行おうという仏教週間なのですが、6つの橋を同時に渡ることはなかなか難しいです。
修行をされた方ならともかく、修行などしたことのない凡人の私などには、橋を渡るどころか、6つの呼び名をちゃんと覚えるのもむづかしいです。

ではどうするか

そこで、私が先生に教えてもらったのが、「段階的に行う」ということです。
どういうことかというと……。

 

段階的に行う

仏具の世界2
人の役に立ちたいと思い行動する時、六波羅蜜を段階的に行うと次のようになります。

①自分の出来ることはなるべくお手伝いする(布施)。
②でも「手伝ってやった、してやった」という慢心の心が生まれる。その心をおさえる(持戒)。
③しかし、おさえていると疲れが出てくる。もう嫌だと思ってしまう。そこで我慢する(忍辱)。
疲れてもよいから、嫌にならず、あきらめないでやっていく。
④まずはこの布施・持戒・忍辱の3つをずーとやり続ける(精進)。
⑤精進が進んでくると心が安らいでくる(禅定)。
さらに、「これでいくぞ、これで生きるぞ」という心の安定が出てくる。
⑥そして最後に智慧となる。智慧とはお釈迦様の智慧で、この智慧によって心を養えるようになる。

「六波羅蜜をいっぺんにやるのではなく、このように目標を持って少しずつ出来るところからしなさい。これは、商売にも役に立つ考えだからね、何事にも目標を持って一歩一歩だよ」とおしえていただきました。

波羅蜜はパラメーターの語源?

この波羅蜜、インドの古い言葉では「パーラミーター」といいました。
このパーラミーターが西欧に渡り、英語の「パラメーター」になりました。
パラメーターとは「目盛りのあるもの」や「段階」という意味です。
今、自分がどこの段階にいるか。
出来ることを与えていないなら、布施はしていない。
「やってやった」と思う気持ちがあるうちは、持戒はできていない。
このように、今自分がいる段階が分かるのが六波羅蜜のわかりやすさの一面のように思います。

究極のセルフマネージメント「六波羅蜜」

パーラミーターには、「完成」「究極」さらに「到達する」という意味もあります。
六波羅蜜の考え方を使えば、なりたい自分自身を自分で作ることができると思いませんか?
あきらめそうになった時、疲れてしまった時、六波羅蜜の考えを知っていれば自分で自分のモチベーションを上げることができ、今の状態も把握することができる。
まさに六波羅蜜は「究極のセルフマネージメント」なのです。

そして彼岸に到達、仏様の智慧で心を養えるところまでいけたら素晴らしいと思いませんか?

六波羅蜜は6本の橋でもあり、6段の階段でもあり、究極のセルフマネージメント術です。
お彼岸には、そんなことを考えてみてはいかがでしょうか。

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