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第5回仏具の世界 おりんの世界

砂張リン

りん? おりん?それともチーン?

今回は、お仏壇に手を合わせる前に使う物、「りん」のお話をしたいと思います。

「りん」には色々の種類があります、普通お家のお仏壇に使っている小さな物は「りん」「おりん」と呼ばれ、お寺などにある大きな物は「けいす」と呼ばれています。
「りん」は一般的には「お仏壇に入れるチーン」と言った方が通りがよいかもしれません。
また、砂張という金属によって作られている「りん」は呼び方がそのまま「砂張りん」と呼ばれています。

おリンはナゼ必要なの?

「りん」を使う意味は何かと考えてみると、仏具の世界で音の出る道具は「鳴らし物」と呼ばれ、お寺などで行う儀式や生活の合図として使われています。

「この音が鳴ったら何々をする」「あの音が鳴ったらこれをする」と言う風に決まっているそうです。

私達がお仏壇に手を合わせる前に「チーン」と鳴らすのは「これからご供養しますよ」という合図かも入れませんね、また「チーン」としないで手を合わせても何か物足らない感じがしませんか。

それと仏様やご先祖様は上の方(天の方)にいらっしゃると考えられています、その方々に祈りや供養を届けるために「リン」の音に乗って届けるということもあるそうです、「りん」の音も「線香」煙も天高く上がっていくというイメージから来ているのかもしれません。

おリンはどのようにつくるの?

「りん」や「けいす」の作り方は大きく分けて2つあります。
一つは鋳物です、ドロドロに溶けた金属を型に流し込んで作ります、一般にはお仏壇用の「りん」がこの方法で作られています。

もう一つは「手打ち」と言って金属円盤を木槌、金槌でたたいてあの形にしていきます、大変に手間のかかる仕事で今は職人さんも少なくなってきています。

面白い例としては上部・中部・下部を別々に作っておきそれを後で張り合わせると言う方法もあります。

これらの方法はトランペットや、トロンボーン、チューバなどの西洋金管楽器でも使われていて、銀杏型の金属の板をたたいてトランペットの朝顔の形にしたり、朝顔の部分だけを先に作っておいて胴体に張り合わせてたりしています、東洋でも西洋でも同じような発送で「楽器」「鳴らし物」は作られているのですね。

よく鳴るおりんとは!

楽器の話が出たところで「りん」を楽器としてみるとどうなるか考えてみましょう、「楽器」「鳴らし物」にかぎらずその善し悪しを決めるのは「音色」になります、音は楽器そのものがふるえて空気がふるえてそれが耳に伝わり鼓膜がふるえて音として感じます。

良い音色を出すにはその振動を素直に出すことが重要になります。
そのためにはまず、りんの布団はなるべく振動を妨げない物(花びら型などは振動を妨げます)、鈴の表面も振動を妨げない加工がなされている物が良いようです。

厚くラッカー等で表面塗っている物は扱いはよいのですが、どうしても音色から言えば少しこもります、薄く表面を覆?物としては24金メッキがありますが、これは少しお値段が張ります(当店では7万円位いです)。

いちばん良いおリンは

一番重要なのはその音色が気に入るかどうかと言うことです、毎朝毎晩聞く音ですのでお気に入りの音色が一番と思います。