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第1回 仏具の世界 お線香の世界

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なぜ、お線香をお供えするの?

なぜお線香をお仏壇とかにお供えするかは色々な説があります、「香りや煙によって身を清めるため」「心を落ち着かせるため」「昔からやっているから」などです。

これらはすべて正しいと思いますが、私の好きな説は「香煙(”こうえん”とよみます)を通じて仏様やご先祖様と対話する」です。

平たく言えば「お線香をつけてその煙で仏様やご先祖様とおしゃべりをする」ということです。

お線香をお供えすることによってなぜか仏様やご先祖様が近くに感じるような気がしてきませんか、
皆さんもお線香をお供えするときにおしゃべりをしてみたらいかがですか。

お線香の種類

お線香の種類ですが大きく分けて二種類あります。
ひとつは香木系のお線香もう一つは香水系のお線香です。

香木系お線香

香木系のお線香は「伽羅(きゃら)」「沈香(じんこう)」「白丹(びゃくだん)」など天然の香りのする木(植物等)を練りこんで作られています。

香りは落ち着いたものです。
香道などで使われるお香をお線香の形にしたと思っていただければよろしいでしょうか。
このお線香の最大の特徴はお部屋で焚いたときに中で人が動いたときにその香りを感じると言うことです。

なんだか難しい事をと思われますが、
簡単にいってしまうと「部屋に入ってきたときに香りを感じます、部屋の中でじっとしているときは香りがじゃまにならないもしくは感じない、
そしてお部屋を出るときに立ち上がったりすると香りを感じる」ということです。
高級になればなるほどそのようになっていきます。奥ゆかしい香りと言うことでしょうか

香水系お線香

香水系のお線香は人工的に作られた香りやエセンシャルオイル(花の香りの抽出液など)を練りこんで作られています。

香りの特徴は香木系のお線香の反対です、ずーと香りを感じることが出来ます。
さわやかな香りや甘い香りのお線香をお使いになればその香りがお部屋を満たしているように思えてきます。

最近では、ラベンダーやライラックなどの香りもあり日によって換えてみたり、季節によって買えてみたりされている方も多いようです。

最近では桧の抽出液を使った「桧の香りのお線香」も作られていて、お部屋の中で森林浴気分を楽しまれている方もいらしゃるようです。

あなたにあうお線香はいかがですか?

お線香はこのように色々の香りがありますし、ここで掲げて以外の分類や種類もあります。
それはまた後々お知らせしたいと思っています。

そして皆さん、色々なお線香をお試しになったら如何ですか。
好みもありますがたまに違うお線香で仏様・ご先祖様とおしゃべりをしてみたらいかがですか?

ちょっと違ったおしゃべりが出来るかもしれませんね。